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日本たばこ産業(JT)は22日、主力商品「メビウス(旧マイルドセブン)」の値上げを財務省に申請したと発表した。認可されれば、4月1日から改定する。2013年2月にブランド名を変更したことに伴う費用などを転嫁する。マイルドセブン時代を含めてメビウスが増税時以外に値上げするのは、1985年の民営化後で初めて。少子高齢化を背景に、国内たばこ消費量は毎年2~3%程度減少しており、値上げによりたばこ離れが加速する可能性もある。「メビウス」シリーズの全35銘柄は10円引き上げ、440円となる。メビウスの値上げは消費税率が8%に上がった2014年4月以来2年ぶり。同日、東京都内で会見した岩井睦雄専務執行役員はメビウスの値上げについて、「収益基盤の強化だけでなく、これまで以上に満足いただける品質の向上やサービスを提供していくため」と説明した。同時に「旧3級品」と呼ばれる「わかば」「エコー」「ウルマ」「バイオレット」「しんせい」「ゴールデンバット」の6銘柄も30~50円の値上げを申請した。6銘柄はメビウスなどと比べてたばこ税が安いが、こうした軽減措置が16年4月から縮小されるため、引き上げ分を価格へ転嫁する。
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